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特集・クリニックの検査はここまでできる

整形外科を開設し、8月からはCTとMRIを導入。クリニックでの最高水準の検査を実施する。
平山医院(函館市東雲町)

 今年4月より従来の内科系診療に加えて、新たに整形外科が誕生した平山医院(函館市東雲町)。現在は内科・胃腸科・呼吸器科整形外科・リハビリテーション科の診療科目を標榜する。
 昨年4月に市内亀田港町にグループホーム「のぞみ」を開設、今年8月には医院に隣接した敷地に三階建の新棟を増築し、専用のリハビリ室のほかに、最新の医療機器としてCT(コンピュータ断層撮影)とMRI(磁気共鳴画像)を導入するなど、その新しい取り組みが大いに注目されている。
平山繁樹院長は平成二年川崎医科大学を卒業。同年北海道大学第二内科入局後は伊達赤十字病院や北海道大学附属病院、函館協会病院での勤務を経て、平成八年平山医院の院長に就任する。日本臨床血液学会や日本血液学会に所属、白血病、骨髄移植などの血液疾患や癌患者への抗がん剤治療を専門としてきた。
 「伊達赤十字病院での勤務医時代には、内科に関することはほとんどの疾患を診るということを経験しました。胃カメラや大腸カメラも多くの経験を重ねるなど、消化器の領域を集中して勉強してきたことは現在に大いに役立っている」と平山院長は話す。
 平山医院は有床(19床)の診療所だが、癌などの重篤な疾患の患者も少なくない。「確かに他の有床の診療所と比較して、重症の入院患者さんは多いかもしれません。それは患者さんのご家族から癌であっても当院での治療を依頼されることがあるからです。化学療法を治療として行っているのも、患者さんや家族の希望に応じるためのもので、そうした方向もかかりつけ医として行うべきだと決断して入院治療を実践しています」。
 平山医院では胃カメラ、大腸カメラ、超音波(腹部エコー、心エコー)、レントゲン、24時間ホルダー心電図、骨密度測定、聴力検査、肺機能検査のほか、血液中の酸素量を調べることで肺や心臓の状態を把握するパルシオキシメーター、血液のペーハーを計ることにより肺の状態を調べる動脈血ガス分析など数多くの検査を実施している。
 「検査も出来る限りは自分のところで行って、早期に病気を発見すること」も、かかりつけ医としての役割だと平山院長は強調する。

●4月に開設した整形外科に期待する患者や地元開業医

 平山拓也副院長は平成4年に川崎医科大学を卒業。同年北海道大学整形外科入局後は網走厚生病院や旭川市立病院、釧路労災病院、八雲総合病院での勤務を経て、今年4月平山医院の副院長に就任した。
 整形外科を選ぶきっかけになったのは、「医学部五年生のときのポリクリ(学生実習)での体験からで、各科を廻って一番興味をもったのは整形外科だった」と平山副院長は話す。
 「歩けない人も手術をすると歩けるようになる。そういうことを実際に体験して、わかりやすく、やりがいのある分野だと思いました」。大学の整形外科では「上肢班」に所属、外傷や手のしびれ、末梢神経障害、骨折、靭帯障害などを主に学んできたが、道内での病院勤務医時代でのいろいろな患者さんを診てきた実績をこれからの診療に活かしたい」と抱負を語る。
 四月にオープンした整形外科。 「通院している患者さんで、整形外科に通う人は多くいます。それが同じ場所で診てもらえるようになったと喜ばれています」
 整形外科は西部地区や大門地区には少ないので、地域住民にとっては大きなメリットに違いない。 最近は「西部地区の開業医の先生から紹介されることも増えました」と平山副院長は話している。

●診断価値の高い検査結果を得るために

 8月下旬に導入されたCTとMRI。主にCTは内科、MRIは整形外科で使用される。
 平山院長は「これまでCTの検査が必要なときは、総合病院などに依頼していましたが、患者さんのためにも当院で検査できるように、もっと早く導入したかった」
という。「設置したCTはルーチン検査、救急検査、一般健診での使用など、多種多様なニーズに応えられるもので、診断価値の高い検査結果を提供してくれています。例えば肺がんについては、早期発見に極めて有効でしょう」。
 一方、MRIは「整形外科の分野では、診断率の向上と診断の確実性のために不可欠なものになっている」と平山副院長はいう。
 「X線撮影とは違い、MRIでは骨と筋肉、靭帯などをきちんと明確に写してくれます、つまり整形の疾患ではX線だけではわからない骨以外の部分がMRIのおかげではっきりとわかるようになったのです」
 導入されたMRIの特徴はオープン式と呼ばれるスタイルで、機械に対する圧迫感はほとんどなく、また撮りたい部位へのポジショニングが容易なことだ。さらに「垂直磁場方式を採用しているので、高感度でより鮮明な画像が得られること」にある。
 「今後、クリニックでもMRIはどんどん普及して、脳神経外科や整形外科の分野では必須の検査機器となるはずです」
平山院長は「脳血管障害など一部を除いて、この二つがあればほとんどの疾患の検査には対応することが可能になった」と話している。

登録項目:掲載記事より   投稿者 :メディカルはこだて編集長  登録日 :2006年04月11日


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