<< 林幸子の薬膳料理② | コラムメイン | 林幸子の薬膳料理④ >>

林幸子の薬膳料理③

「春は肝機能を司るので、心に影響も及ぼします。 苦味と酸味、そして緑のものを食べるようにして下さい」
hayashi03.jpg
写真は「甘エビの飛竜頭」
●材料(4人分)
豆腐………………………………1丁
甘エビ………………………100g
ゴボウ…………………………小1本
ニンジン………………………小1本
三つ葉
タマゴ………………………1/2個
片栗粉……………………………少々
塩…………………………………少々

●作り方
1 豆腐に重しをして、水切りをする。
2 ゴボウの笹がきとニンジンの千切りをだし汁で甘辛く煮つけ、仕上げにエビを入れる。
3 豆腐をボウルでつぶし、タマゴと片栗粉少々、それと塩を入れる。
4 ③に②を入れ、1㎝に切った三つ葉を加え、それをまるめて160度でじっくりと揚げる。

 雪がとけて、すべてのものが活発に動き出す春は、自然界のエネルギーが高まる季節。
 春は自然の生き物と同じに人間の心身の働きも活発になりますが、『肝』が過剰に働き過ぎることから、トラブルをまねきやすくなる季節です。それと身体がゆるむ時期でもありますので、その点でも特に注意が必要です」と林さんはいう。ゆるみは身体にどういう影響を及ぼすのだろうか。
 「ゆるみ自体は自然の摂理です。でもそのゆるみは正しくなければいけません」
 ゆるみの状態がおかしいと、心にまで悪影響を与えてしまうそうだ。「イライラが強くなったり、『うつ』にもかかりやすくなりますし、自律神経系にもいろいろな異常をきたすようになります」と林さんは説明する。
 そこで、正しくゆるませるためには「山菜などの苦味が必要」となる。また、春は「新陳代謝が活発になる時期ですので、ミネラルの多い貝類などを食べるのがいいですね。ひな祭りにハマグリという取り合わせは充分に根拠のあることなんですよ」。
 今回、林さんに作ってもらった料理は、春の薬膳の基本である「肝」を補うもの。苦味を取り入れたものや山菜、貝などがお薦めという。
 「甘エビの飛竜頭ですが、飛竜頭はきんぴらでもよく作ります。冬であればカニ、秋はキノコなどもとても美味しいです。飛竜頭はお豆腐、つまり大豆をたくさんとることになりますから、骨粗鬆症の予防など老化防止にも効果があります」
 苦味が春を意識させてくれる山菜煮。「苦味は肝機能にばっちりと効きます。さらに脂肪分解の働きもしてくれます」。
 お酒のつまみにしたくなるホッキ貝と菜の花の酢みそ合え。「免疫力が弱い人こそ、お味噌を使った料理を食べて下さい。貝類は春が旬ですね。ビタミンB12が豊富に含まれているので、貧血や身体のだるさを訴える人の特効薬と言えるでしょう。菜の花もその抗癌作用は注目されています」。
 白身魚のみそ蒸しはやさしい味がした。「最近はあまり蒸す料理をしない家庭が増えているようです。蒸すことは出来上がりをふっくらとさせるなど、煮るのとはひと味違いますよ」

(「メディカルはこだて」第15号より)

登録項目:健康料理レシピ   投稿者 :メディカルはこだて編集長  登録日 :2006年04月12日


▲このページの先頭へ

Copyright hako-medi All Right